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平和学園小学校 学芸会レポート

 

平和学園小学校 学芸会レポート

平和学園小学校は、湘南の海に程近い潮風が香る小学校です。

構内には黒松が多くあり、海に近い学校だということを印象付けてくれます。

そんな平和学園小学校で、10月25日(土)に学芸会が行なわれました。

その時の様子をご覧下さい。

取材 H20年10月25日

 

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学芸会 開始前

学芸会会場入口の様子です。学芸会は小学校校舎ではなく、道路を挟んだ中高校内の「賀川・村島記念講堂」で行なわれます。 こちらは、小学校校舎の朝の様子です。 今日一日の予定を説明しています。
各教室にピアノが設置されていますので、毎朝児童が弾いてさんび歌を歌います。 学芸会の準備が始まりました。1年生の教室の様子です。女性の先生が3人がかりで着付けています。 どう、似合う? 見せっこしています。
こちらは2年生の教室。手作りの動物の帽子が可愛らしいです。 記念撮影した画像をみんなでチェック。 小道具を持っていよいよ会場に移動です。
3年生は2回目の学芸会ですので、余裕の笑顔を見せてくれました。 こちらは4年生の教室。ぎりぎりまで練習を行なっていました。 1年生が移動する様子です。
こちらは3年生。 赤鬼くん風格あります! 5年生のお姉さんに手を振る1年生たち。
衣装のせいでしょうか、どこか大人っぽい5年生。 小学校校舎からはこの通路を渡って道路を挟んだ記念講堂に移動します。 そのころ記念講堂入口では観覧の受付が始まっていました。

 

 

学芸会の様子

「賀川・村島記念講堂」の様子。 初めての学芸会で興奮気味の1年生たち。 こちらは放送委員会の児童たちが先生を中心に司会進行の打ち合わせ中。
さあ、いよいよ学芸会の開始です。 1年生が自分たちの劇について簡単に説明しました。 1年生の劇は「ないた赤おに」
赤鬼くん、名演技です。 この日のためにたくさん練習してきました。 青鬼がわざと赤鬼に退治される場面です。迫真の演技!
青鬼さんのお家に貼ってあった手紙が泣かせます。会場からはたくさん拍手をもらいました。 次は4年生の劇です。セット準備も全部自分たちで行ないます。 4年生は「ガラスのうさぎ」を演じました。
戦争で親兄弟をなくすという悲しい劇にチャレンジしました。 上部に見えるスクリーンで戦争の様子を演出しました。 教室で練習していた場面です。見事練習通りにできていました。
この4年生たちは、昨年の学習発表会で「南極からのSOS」という温暖化をテーマにした劇を行なった児童たちです。 閉幕後にみんなで成功を喜ぶ4年生たち。 これは5年生の「わたしには夢がある」の劇です。キング牧師を題材にしたお話です。バスの場面はセットに工夫が見られました。
冒頭のシーンでは、会場の中から、狙撃するという演出を試みました。さすが5年生。 人種差別という難しいテーマにチャレンジしました。 頭上の文字は「I HAVE A DREAM」児童たちの手作りのメッセージです。
キング牧師役の児童の台詞には熱いメッセージがこめられていました。 前半の部が終わり、休憩時間の様子です。2年生が校長先生と動物の帽子について談笑しています。 3,4年生の時の担任の先生が赤ちゃんを連れて学芸会を見に来ていたので5年生が取り囲んでいる様子です。赤ちゃん少しビックリしたかな。
芝居良かったよと話しかける校長先生。5年生は喜んでいました。 後半の部は2年生からスタートです。「3びきのかわいいオオカミ」を見せてくれました。 ブタさんが意地悪な役で登場する珍しいお話です。オオカミさんが作ったおうちを次々と壊していきます。
可愛いフラミンゴの登場です。 どんな強い材料でおうちを造ってもブタさんに壊されていたのに意外な材料でおうちを造ったら・・・ ブタさんたちは自分のしてきたことの悪さに気づかされました。
2年生らしい「みんな仲良くしよう」というテーマの劇でした。 3年生の劇は「フジ」。仙人役の児童がいい演技を見せてくれました。 どうして人間は争うのでしょう。
村人たちの争いが悲しい結末を引き起こします。 この大きな山の絵は、3年生が力をあわせてみんなで描いた絵です。 とても心に響いてくるお話でした。大きな山の絵が最後の余韻を見事に演出してくれました。
最後は6年生の劇です。 6年生の「天使と悪魔」は自分たちで脚本を仕上げました。 「見えないものにも目をむけよう」という難しいテーマを選びました。
 
6年生は思い出に残る学芸会になったことでしょう。 児童会会長のおわりの言葉で学芸会が終了しました。良い言葉でした。  

 

学芸会 終了後の様子

それぞれが劇に使用した道具を持って小学校校舎に戻って行きます。 元気が余っている低学年の児童たち。 学芸会が終わり、ちょっとお疲れ気味の高学年生。
着替え中。 もんぺなんてなかなか履く機会がないですよね。 笑顔の6年生たち。学芸会が終わると卒業論文の制作に取り掛かります。
仲良くお話ししていたので写真を撮らせてもらいました。みんないい笑顔をしています。 5年生がグラウンドで記念撮影していました。 さあ、教室で帰りの会が始まるよ。
6年生の教室の様子。先生が拍手を送っていました。 お祈りをして解散です。 衣装を忘れないようにね。
何のお話をしているのでしょう。 校舎の外では保護者の方が待っています。 平和学園小学校の野球チームが記念撮影していました。どう凛々しいでしょ?女の子も参加しています。
明日は試合だぞ〜!強さの方はというと・・・ 着替える時間もなく、もんぺ姿のまま歩き回る先生方。 校長先生と何を楽しく話しているのでしょう。児童と談笑するのが大好きな校長先生です。
   
保護者の方たちが門の外で待っていました。

 

 

学校だより 「平和の窓」から

 

子どもたちといっしょに劇をつくりあげる先生たちの苦労や願いを、各クラスの「学級だより」からつづってみました。

 

◆1年生「ないた赤おに」
 1年生の中には、予行と本番を勘違いして、今日が本番と思い込んでいる子もいたようです。来週までの1週間、練習も仕上げになります。まだまだ声ももっと出せるようになるし、演技にも磨きをかけられます。最後までがんばりまよう。何よりもみんなでひとつの劇を作る楽しみを味わってもらえたらうれしいですね。
 みどころキーワード: 無償の愛、十人十色、笑顔

◆2年生「3びきのかわいいオオカミ」
 この学芸会は2年生にとって初めての経験です。できることなら色々な意味で成功させてまらいたい!と思いますが、ふだんの準備の中でトラブルにもめげずに協力して頑張っている姿を目にしていると、必ずこの子たちにとって意義のある学芸会になるに違いない!と思えてなりません。
 みどころキーワード: 出会い、葛藤、仲間

◆3年生「フジ」
 セリフや動作の練習は着々と進んでいます。はじめのうちは個人の点だった演技も、線になり面になり、場面によってはさらに進化して立体的になってきました。みんながその気になって練習に取り組んでいるので、私はかなりおおらかな気持ちで見ていられます。
 みどころキーワード: 迫真の演技、連携プレー、要ハンカチ

◆4年生「ガラスのうさぎ」
 喜々として劇の練習に取り組む子どもたち。「こうしよう、ああしよう」と色々なアイデアを交換しあっています。舞台係、音響係を募ると、たくさんの子が名乗りを挙げ、台詞が多い子は断ったほど。自主的に集まって、楽しく相談しています。そんな子どもたちを見ていて、重要な舞台であるJR二宮駅を訪れたくなりました。
 みどころキーワード: 生きぬく、伝えつぐ、9

◆5年生「わたしには夢がある」
 「人格の中身によって評価される」というキング牧師の言葉があります。奴隷・物・・・「黒」としか見られていなかった彼ら一人ひとり人格、“色”があり、個性、“形”があるわけです。そのことを黒地に色々な色、同じ形のないちぎった形で表現してみました。演技と同時に、頭上にある文字にも注目してください。
 みどころキーワード: 人の弱さと強さ、I HAVE A DOREAM、天使の歌声

◆6年生「天使と悪魔」
 取り組むこどもたちの様子はとっても楽しそうなときが大半。でも演技に苦しむ場面もあるようです。6年生にとっては初めてのオリジナル脚本。手さぐりから始まりましたが、みんなでアイデアを持ち寄り、イメージを重ね合わせながら練習することで、『天使と悪魔』のビジョンが少しづつ具体化されてきました。
 みどころキーワード: オリジナル、人間の心の中、平和 

 

所感

平和学園小学校の学芸会は2年に1度行なわれます。
児童も先生も、試行錯誤しながらも“良い劇を見せよう”と一生懸命に練習してきました。
「賀川・村島記念講堂」は約600人収容の小規模なホールです。ですから、舞台上で困っている仲間に対して、舞台袖から送るアドバイスなども観客席に聞こえてくる微笑ましさがこの学芸会にはあります。
児童たちの息遣いや、セットの手作り感、マイクを使わない肉声での台詞まわし、次の劇のセット準備など小さなホールで行なうからこそのぬくもり感が伝わってきます。
劇を観ていて気づかされることがあります。どの劇も、テーマやメッセージが込められているのです。
低学年は低学年の児童なりに考えて欲しいメッセージがあり、高学年になると、人間の歴史に関することや、戦争などの深いテーマを題材にした劇の中にみんなで考えるべきメッセージが込められていました。
人種差別、戦争、見るべき見えないもの・・目をそむけて通り過ぎてはいけないテーマに果敢にチャレンジしているように感じました。
劇を演じることで、児童には新たに考える機会が与えられ、見る側にとってもそのことについて考えるきっかけが与えられた会であったように感じます。
この学芸会は、“微笑ましさや温かさ”の中にも、“我々が考えるべきこと”がエッセンスとして入っています。
劇にテーマやメッセージが込められていたように、この学芸会自体にも先生方からのメッセージが込められていたように感じた平和学園小学校の学芸会でした。



 

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